小規模企業の求人対策

皆さんの会社は、外の人から何をやっている会社か、どんな会社か、といった認知は広くされていますか?

B to Cなら顧客やファンの人、B to Bならクライアント企業に最低限は認知され、信頼関係を維持できていれば、大企業のようにCMで世間一般にアピールしなくても良いのかもしれませんが、こと「採用PR」においてはそれだけではダメなのです。

なぜなら、皆さんの会社の力となり、入社後に利益をもたらす原動力になるであろう求職者には、より広い範囲で、より多くの学生や社会人に集まってもらった方が、あなたの会社と相性の良い人物と出会える確率は増えますよね。

人口減少・人手不足の現代においてはなおさらです。

ゆえに、採用PRは学生をはじめ、転職を考えている社会人、その人たちの友人や家族など様々な方面で、あなたの会社が認知されていることが重要です。

広報PR担当者を味方につける

採用PRでは、その活動以前に大切なことがあります。

それは採用PRの目的を明確にすること。

会社のビジョンやミッション、そして中長期計画に基づいた採用方針とそれに沿った採用PRでなければ、その会社にとっての金の卵や即戦力人材は来てくれません。

たとえ、想いだけをおしつけて人材を獲得できたとしても、企業が発信する情報と実際の中身にズレがあれば、金の卵は入社後のギャップに悩み、早期離職してしまうことでしょう。

採用PRというと、つい手段に目を向きがちですが、採用・人事担当者の苦労が泡とならないよう、ここはしっかりと経営陣や現場担当者など会社全体で、

「自分たち自身が長く働きたい会社であるか?」

「どんな人に来てもらいたいか?」

「自分たちの会社が世間にどう思われていて、どう思ってもらいたいか? そのために改善すべきことは何か?」

などを話し合い、共通認識を持っておくことが必要です。

社長やディレクター陣、各部門のニュースが集まってくる、もしくは積極的に情報を取りに行く広報PR担当者と、密にコミュニケーションをとることで、あなたが採用で必要としているコンテンツを提供してくれるかもしれません。

そうでなくとも、社内のキーパーソンを教えてくれるなど、心強い協力者になってくれるでしょう。

こんなキラキラな若手をどうやって?!

就活生のほとんどが登録するといわれる「リクナビ」や「マイナビ」への出稿も手段の1つですが、中小、特に小規模経営の企業にとってはハードルの高い出稿料かもしれません。

でも今はSNSの時代。

学生を中心とした若い人たちが重視するのは、「カルチャーフィット」や「実際の仕事内容」です。

それらが伝わるような、親和性の高いコミュニケーションツールを駆使すれば、低コストで自社をPRすることが可能です。

一流企業や年収ではなく、彼らは、心地よい就業環境で自分らしさを発揮できることを優先し、自分の生き方とリンクさせているのです。

例えば、Wantedlyなどのリクルーティングサービスを提供する企業と、自社のSNSやPRツールをフル活用することで、世間の就職希望者に認知される発信力を持つことができます。

これらのサービスには無料で使えるプランもあるため、小規模経営で採用コストを抑えたい企業にも適しているのではないでしょうか。

昨今の就活生は、SNSを駆使して会社の評判、働く環境、会社内でのキャリアパスなどを入念に情報収集しています。

だからこそ、時代に合った採用ツールを使って、応募者の知りたいに答える募集ページを作成し、受け皿となるコンテンツをきちんと発信することが採用PRには重要です。

コンテンツとは、日々の広報活動の産物であるプレスリリース、ファクトブックや、社員インタビュー、社長プロフィールなどです。

動画マーケティング会社の調査では、動画を視聴することにより、約8割の就活生の志望度が上昇しているという結果もあります。

実際に働いている社員のインタビュー動画などはとても有効でしょう。

先述した通り、採用における目的や方針が社長以下、社員全員が共有できていれば、採用におけるPR戦術はさほど難しいことではありません。

会社のカルチャーやゴールにフィットする、または理想の会社像に見合った人材はどこにいるか、彼らが普段利用するソーシャルツールは何か、それらをよく使うシチュエーションはどういう時か、などを突き詰めていけば、取るべき手段、そして打つべき内容とタイミングが見えてきます。

もちろん、理想の人材に活躍してもらい、その上で長く勤めてもらうためには、自社の実態を見直し、必要なところは改善していく覚悟と実行力も必要です。

こうしてみると、採用PRとは、単に人材を獲得するためのPRではなく、採用・人事担当者が企業そのものを知ることから始まり、そして応募者の知りたいことを受け皿としていかに準備しておくかが、現代における採用PRの秘訣だと感じます。