2018年はFacebook社にとって最悪の年でしたが、この不祥事は学生たちにとって、リアルタイムでどうすべきかを学ぶ絶好の機会となりました。

Facebookは昨年、ソフトウェアの欠陥による会員情報の流出が明るみになり、大打撃を受けました。

世界最大のオンラインネットワーキングサービスであるFacebookが、世間の信頼をどのようにしたら取り戻せるのか?

このレポートでは、ボストン大学にあるクライシスコミュニケーションクラスの学生たちが考えた、Facebook社のCEO、ザッカーバーグ氏がすべきことについてまとめています。

現在、学生はさまざまな理由でFacebookを拒否しています。

昨年9月に発表されたPew Research Centerの調査によると、18〜29歳のユーザーの、実に44%が、過去1年間にFacebookアプリを自分の携帯電話から削除したと回答しました。

この傾向について、クライシスコミュニケーションの学生は、「フェイスブックの戦略は、世間に対してオープンになるよう方向転換する必要がある。」とコメントしています。

学生たちは先ず、Facebookの個人情報流出問題で情報の不正取得が疑われていた、選挙コンサルティング会社のケンブリッジ・アナリティカの件や、約8,700万ユーザーの個人情報流出が明るみになったサイバー攻撃について、マーク・ザッカーバーグ(またはほかの役員たち)からとした謝罪文を用意しました。

また、学生たちは、Facebook社が世間の信頼を取り戻すためのコミュニケーション戦略を打ち出し、次の内容をプレスリリースにまとめました。

  • Facebookは次の4つを実施し、利潤追求の経営方針から脱するべき

その1:当初の使命だった「人と人との繋がりを強くし、世界をよりオープンで繋がった場所にすること」に原点回帰する。Facebookはその当初の目的をユーザーに思い出してもらう必要がある。

その2:Facebookが安全であることが保証できるまで、データの売買を止める。

その3:ユーザーはFacebookに出稿する広告主とデータを共有し、(提供するデータを)選択できるシステムを確立する。

その4:社会的意識を持って活動していることを世間に表明するために、チーフソーシャル責任者(CSO)を任命する。

  • Facebookの本社を一般およびメディアに公開し、"オープンブック"として人間味あるブランドに再構築すべき

そして、Facebookの従業員がユーザーとのコミュニケーションをしっかりとることで、現在のコミュニティフォーラム(一般ユーザー向けセルフサービスFAQシステム)に対する、ユーザーのフラストレーションも解決するはずです。

  • Facebookはアメリカの規制当局や議員と協力し、ヨーロッパのGDPR*1を採用し、さらに2017年の「The Honest Ads Act」*2を支持し、プライバシーの課題を受け入れるべき

ある学生は、「これまでフェイスブックはセキュリティやプライバシー規格の法的要件を、グレーゾーンに頼っていた。私たちは"巻き込まれた者"として、まだまだ議論をし続けていきます。」と言っています。

  • Facebookは、倫理的問題を調査する第三者倫理委員会を任命し、その結果を一般に公表するべき

ザッカーバーグ氏については、ほとんどの学生は国民の信頼を失った彼にCEOを辞任すべきと評価しましたが、クライシスコミュニケーションの学生たちは、あえて彼がCEOに留まるよう求めています。

Facebookは素晴らしい会社であり、単にその目的を見失ってしまっているという事実に異論のある学生はいませんでした。

「フェイスブックはユーザーとそのコミュニティがなければ存在しえない。そして、アプリがダウンロードされたのと同じくらい簡単に削除されてしまうことも忘れてはならない。」と、学生は強調しています。

ボストン大学コミュニケーション学部

Sarah Dasher(パブリックリレーション修士)

Joe Stewart(ジュニアパブリックリレーション専攻)

Gary Sheffer(サンドラR.フレイジャー教授の広報)

原文:PR Students map a path forward for Facebook

---

いかがでしたか?

海外での最新PR・マーケティング事情は、下記でもご紹介しています。