Muck Rack (アメリカ・NYに本社を置くPRソフトウェアプラットフォーム企業) の記事をご紹介いたします。

広報PRパーソンにとって、メジャーな雑誌に自社の情報が掲載されることは、深い情報を届けられると言う点においても大きな目標の一つですよね。

アメリカには7,000を超える雑誌が出版されており、それだけ自社情報の露出機会があります。

雑誌とそれ以外のメディアの違い

雑誌メディアにピッチする際、雑誌という媒体の特質性に慣れることが必要不可欠になります。

雑誌における業界用語もその一つです。

例えば、広報PRパーソンやジャーナリストが、「FOB」もしくは「Front-of-the-Book」(巻頭特集)というフレーズを使っていることを耳にする機会があるかもしれません。

目次や発行人欄、編集後記、各種連載記事なども重要ですが、この"巻頭特集"に、その雑誌の、ほかの雑誌とは一線を画す特徴が表れており、そこには編集部へピッチできる可能性が秘められています。

「私が受けてきたピッチの大半は、的外れなものでした。」とカッサブ氏(コンテンツストラテジスト/ PRアドバイザー)は言います。

「ほとんどの広報PRパーソンは、その情報に最適な担当者がいることを知らずに、一先ず編集長にピッチをメールしています。」

また、雑誌には「timeline」(編集スケジュール)というものがあります。

雑誌はほかのメディア媒体と比べると、かなり前もって(少なくとも3〜4ヶ月前から)計画するものです。

ライターとして雑誌に売り込みをするフリーライターのドッシュ氏は、雑誌では印刷工程のリードタイムを加味する必要があると言います。

「例えば、3月号なら12月中旬には校了しているでしょう。」

「私なら、最初のピッチは少なくとも2ヶ月前の10月中旬に編集者と連絡をとることから始めます。」

皆さん、ピッチのチャンスを逃さないでください。

雑誌特有のスケジュールに慣れ、常にカレンダーを意識しましょう!

さらに、雑誌メディアのピッチ専門家が4つのポイントを教えてくれました。

雑誌編集者へピッチする広報PRパーソンへ

①しっかり事前研究をすること

ピッチをする際の最低限のことであり、どんなピッチにおいても共通することですが、メディアへコンタクトをとる前に、あなたはそのメディアをよく調べなければなりません。

担当の違う編集者はもちろんのこと、自分がピッチするトピックが、その雑誌で実際に扱っている分野であるか、再確認しましょう。

育児雑誌「Parents」の元編集長でもあったカッサブ氏は、「例えば、Parentsでは、妊娠期から7歳児くらいまでをカバーしている雑誌なので、10代の若者について書いたことは一度もありませんでしたが、私が受けたピッチの、実に半分は、10代に関するものでした。」と言っています。

これは初歩的なミスです。

また、ドッシュ氏はジャーナリストの立場でアドバイスをしています。

「(ピッチメールの)最初の段落の時点で、あなたがしっかりその記者について調べていて、その記者がカバーしている記事にフィットするストーリーとわかるようであれば、感触は良いはずです。さらに、あなたのピッチが、その記者のためだけに提供されたものならば、ますます露出の可能性は高まります。」

②ピッチは短ければ短いほど喜ばれる(世のほとんどのピッチは長すぎ)

あなたのピッチメールは、ほかの大量のメールに埋もれています。

あなたのピッチメールが編集者や記者の注意を引くためには、必要以上の情報を盛り込んではいけません。

カッサブ氏によると、「ピッチの重要な部分はメールの最後にしてはいけません。」とのことです。

さらに、「私が好きな広報PRパーソンは一段落のみで、『これがピッチです。こちらに関してご興味があれば、詳細をお送りいたします。』と書くでしょう。」と言っています。

また、プレスリリースの送付についても再検討すべきでしょう。

ドッシュ氏「私はプレスリリースのコレクターではありません。プレスリリースの多くは汎用的で、私の分野とは無関係なものが多いのです。」

「雑誌の編集者は私たちライターに、唯一無二なストーリーや切り口が欲しいと思っているので、広報PRパーソンの方々が私以外の何十人ものライターや記者に送ったことを知っていれば、そのプレスリリースは私には魅力的に感じないのです。」

とりわけ、常にあなたのピッチをカスタマイズして、単刀直入に伝えることが重要ですね。

③編集カレンダーを活用する

雑誌編集において一般的なツールである編集カレンダーは、広報PRパーソンにとっても需要なツールです。

雑誌は毎年、発行号毎の特集テーマを計画し、編集カレンダーを公開しています(主に広告目的のためですが、これは広報PRパーソンにも役立ちます)。

カレンダーには通常、各号の特集テーマと「締め切り日」が含まれており、広報PRパーソンがピッチメールを送るタイミングを把握するのに役立ちます。

「雑誌は通常、印刷スケジュールを厳守する必要があるため、この定期的なスケジュールを順守します。」とフリーランス編集者のマウアー氏は説明します。

「そのため、雑誌メディアは3ヶ月から6ヶ月前から動いているのです」

編集スケジュールは紙媒体の方が長いので、タイミングよくピッチをするためには、そのツールは有用でしょう。

「校了日を知るために、ピッチしたい雑誌の編集カレンダーとメディアキットを入手することが重要です。」とドッシュ氏は言います。

「編集カレンダーには通常、特集テーマ以外に、歳時トピックスについても記載されているので、自分のピッチがその雑誌に一致するかを確認することができます。」

最も成功するピッチは、その内容が雑誌のテーマに適合すること、そして、その雑誌がこれまで扱っていない切り口であることです。

④紙媒体とオンラインメディアのピッチは異なる

マウアー氏によると、オンラインメディアと雑誌の売り込みに関して広報PRパーソンが知っておくべき違いがいくつかあるそうです。

「雑誌メディアでは、紙版とオンライン版の両方を扱う編集者がいる一方で、一部の雑誌では、紙の雑誌を制作するスタッフとはまったく異なるスタッフが、デジタルコンテンツに取り組んでいます。」と彼女は説明します。

繰り返しになりますが、これが、誰にピッチすべきなのか、そしてピッチする相手が何を担当しているのかを知ることが非常に重要な理由です。

「オンラインでは、スケジュールは出版物ごとに異なります。それは誰がウェブ版を運営しているか、そして彼らがどのように仕事を進めるかによって異なります。」

「オンライン版も紙版と同様に、時節的なコンテンツで計画している編集カレンダーがありますが、それに加えて、当日と1週間、1カ月といった区切りで、ニュースやトレンド情報をカバーしています。」とマウアー氏は説明します。

目的を持ったピッチを!

「何より重要なのは、あなたがピッチする相手(雑誌)の研究をするのに時間をかけることです。」とドッシュ氏は言います。

「雑誌の誌面、編集カレンダー、あらゆるニュースフックから、あなたが売り込みたい自社の商品やサービスの情報をいかにして載せることができるか、そして、あなたが売り込みたい記者やライターをとことん調べてください。」

あなたがそれをやっていれば、あなたのピッチは成功するはずです。

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著者:ジェシカ・ローラー(Muck Rackエディター)

2019年2月22日

サリー・ファルハート・カッサブ氏:コンテンツストラテジスト/ PRアドバイザー(元Seattle Brideエディター,元Parents編集長)

クリスティ・ドッシュ氏:フリーランスライター

エレナ・マウアー氏:フリーランスエディター/ライター

原文:https://muckrack.com/blog/2019/02/22/how-to-pitch-magazines