PR Supportersのサテライトオフィスが設置されているニューヨークにもいよいよクリスマスシーズン到来です。
理事である内田洋子さんは、ニューヨークに拠点を置き、日々日系企業様の米国進出の際の現地でのマーケティングやPRをサポートされています。
今回はその中で気付いたよくある事や、知っておきたい事、日本では当たり前でも海外ではありえない事などPRの視点から海外のPR事情について少しですがご紹介します。

1. 一斉プレスリリースではなくカスタマイズPRが基本

アメリカのメディアは数が非常に多く、多ジャンルに渡りメディアが存在し、ニッチなトピックや業界等専門性に特化したメディアが多く並びます。
日本では一斉にプレスリリースを配信する形が主流な一方、アメリカで同じく一斉にプレスリリースを配信してもメディアの種類やどんなトピックやストーリーを追っているか等によりけり、刺さるところと刺さらないところがあるため全く反応がない事も良くあります。そのためアメリカでは、効果の出るPR活動としてよく使われる方法で、各メディアの編集長やジャーナリストあてにカスタマイズした「ピッチ(プレゼンテーション)」というやり方が主流となっています。同じプレスリリースを多くのメディアに一斉に送るという方法ではなく、ピッチでは各メディアの編集長やジャーナリストのニーズや追っているトピックにカスタマイズしたプレゼンテーションを行い、ストーリーの内容が彼らが追っているトピックや内容と一致すればカバレッジ(露出)に達成できるといった具合になります。一斉に送るプレスリリース配信はメディアさんはとても嫌がるので特にニューヨークでのプレスリリース配信は避ける事をお勧めします。

24098927_10104606935551074_172202161_n.jpg▲チームの皆さんと♪

2. ニューヨークのジャーナリストは超多忙!エレベーターピッチは必須

さて、ピッチ(プレゼンテーション)をする前に知っておきたいのが、エレベーターピッチの必要性です。特にニューヨークのジャーナリストたちは常に時間との闘いで、世界中から集まる情報の中でも常に新しい情報を追っては取材し、原稿を書き、投稿日予定に間に合わせるために日々バタバタ...という流れの中で、情報が分かりづらいとすぐにスルーされてしまうことも良くあります。そのためにも彼らの注意を惹くようなピッチの書き方や仕方が大切になってきます。ピッチのスタイルの中には「エレベーターピッチ」というものがあり、これはエレベーターにいる間1分以内の短時間でストーリーや用件の概要を簡潔に伝えるというスタイルのピッチで、ジャーナリストにアプローチする際はこのエレベーターピッチという技術がポイントとなってきます。いかに短時間でキャッチーでセンセーショナルにストーリーの概要を伝えられるか、がポイントととなり彼らの注意を惹けるかが技術の見せ所となります。

 24204803_10104606935251674_282977639_n.jpg▲ニューヨークオフィスからの夜景。キレイ!

3. 詳しくない事や知らない事はPRピッチ禁物

ジャーナリストは研究者といっても過言ではないほど、彼らは各自が追っている業界やトピックに対して非常に高い専門知識を持っている人たちが多くいます。そしてストーリーによっては高度な専門知識が求められ、間違えた情報を与えてしまったりするとそのジャーナリストや編集長からの信用を損ねてしまう事も多々あります。ピッチをする前に、まずはストーリーに関する知識はもちろん把握するのと、それ以外にも該当トピックに関する世界情勢や動向、そして世の中の流れなどを把握し、ビックピクチャーで物事をとらえてからピッチするとより効果的に効率よくスムーズにピッチできるようになります。そのため、ただ単にストーリーを売るのではなく、世の中の動きを見たマクロの視点とストーリーとの関連性とストーリー自体のミクロの視点を持ちPRに臨むことをお勧めします。

このようにアメリカで行うPR活動は日本とは違う部分も多くあるかもしれません。海外でやるPRに関しては「郷に入っては郷に従え」ということわざ通り、現地のやり方を取り入れる事が成功の第一歩となるでしょう。そのためにはより現地の情報はもちろん、現地の人たちの感覚や習慣を身に着ける事が大切となるでしょう。